体調の悪い休日
日曜日は雨...
バイクに乗れず体調もなんだか悪いので超久しぶりに革をイジって静かに過ごしました。
前々から壊れたままのゴーグル。
もうヘルメットと一緒に購入して使い始めてカレコレ2年になります。
長く使えるように、ちょっと良い物を購入しましたのでパーツやらゴムベルトはスペアで別途購入出来る物にしたのですがコレがまた高い(^o^;)
普通のゴーグルが買える程の値段...
壊れたのはベルトのフック。
まぁゴムも伸びてきていたので既に捨ててしまいました。
プラスチックのフックでワンタッチでベルト交換が出来る物ではありますが、家に転がっていた安物のゴーグルに着いているゴムベルトを取付けられる様にして使うつもりです。
ヘルメット越しにゴーグルを保持するので裏に滑り止めがしてある方が良いので...。
先ずは半年ぶりのレザークラフトなので道具からちょっとお手入れ。
革を切ったり削いだりと切れ味が命ですから...。
ワンタッチのフックが取付けられる様にフックの支持がありますので簡単にコレでベルトを保持しようと思います。
ダサいメーカーのプリントしてある偽物の革を切り取り変わりに本革でこの部分を製作します。
ちょうど時計ベルトの型紙で接続部はOKですね。
簡単にゴーグルの支持棒に通して縫い付けて。
完成〜( *´艸)
革細工と言うより簡単なお裁縫と言ったところですね。
まぁ体調も悪いのでコレでOK!
来週はモーターサイクルショーなので早く体調を元に戻さねば...
エンジンガードプロテクター 〜完成編〜
前回の続きです。
取り敢えず試作のエンジンガードプロテクターを取付けテストです。
テストの目的は
1.パーツは何枚要るかの装着感
2.見た目とステッチ色の決定
3.マジックテープの保持力
の3点であり、保持力については高速走行での向かい風による保持力とアメリカンバイクなので余り走る事はありませんが、荒れた道路(未舗装道路)の上下運動でのパーツのズレの2点です。
装着感
前回の最後に作成したステッチ色違いの黒革3枚とその前に採寸取りした天然色の2枚の計5枚。
バイクを転倒させた時に地面に当たるコの字形のエンジンガードの下角付近から上に向かって装着させました。
長さ的には少し足りないかな...
1パーツ7cmで差し込んで重ねると長さ27cmなので、もう1枚あるとコの字の上角と手前まで来ます。
実際に転倒した際のカバーと考えると片側6枚の左右で計12枚必要そうです。
見た目
形状
全長は大型バイクと余り変わりのない245cmであり、ノーマルなドラッグスターと違いクラシックなので、前輪が小径で太くフェンダーも深いのでドッシリとした見た目を強調するためのアクセサリーとして取り付けたエンジンガード。それに装着するので『ゴツゴツ感』を出す事を考え、厚めの革で別パーツ化させてパーツとパーツの境い目に角が出来るように作りました。
おそらく時間が経てば自然の湿気や日光による気温を受け革が締まり少し落ち着くかと思います。
ステッチ
本体に関しては車体に合わせ黒革ですがステッチも黒にしようと思います。
黒い革製品には赤糸や白糸も定番の色なので作ってみましたが、シートやバッグ類、ドリンクホルダーと合わせて黒が良いかと思います。
革の経年変化
ちょっと寄り道の小話になりますが...
私はよく黒い革に黒糸を使います。車体に合わせてと言えばそうなのですが...
一般的に革と言えば牛革のタンニン鞣しが最も多く肌色に近い茶色の物が多く使い込みアメ色なってきます。よく『革に味が出てきた』とか言うアレです。
茶色や赤、緑...と染色した革も経年変化して行きますが黒はほぼ変わりません。
黒いバイクに合わせて黒い革にしたのに色が変わってしまっては...と思うのでちょうど良いと言えば良いと思います。でも古い黒革というのは それでも味が出ます。例えば縫ってある糸とその周辺や切り口の角などは特に色が抜けるというか、同じ黒でも色合いの違う黒になって行きます。古くなると同色でありながらデザインに立体感が出て来るんです。今回のパーツもそれを期待してのV字の飾りステッチや穴を開けてあります。
本体の色落ちがほぼ無く、同じく黒でデザインの立体感が出る...。待ち遠しいです( *´艸)
試走
取り外しが容易で保持力の高そうなマジックテープで本体を留める事にしましたが、走行中に落ちてヒラヒラと舞ってしまっては水の泡と言う事で試作品を装着して保持力を試験するため走行テストを行いました。
バイクというのは走れば必ず向かい風を受け、路面やエンジンからの振動を受けるので私はどんなアクセサリーやパーツを自作したり購入して取付けても注意しながら試走します。
向かい風
実際に時速100km程で50kmの道のりを走り続けましたがマジックテープの剥がれやパーツの固着移動などはありませんでした。
もしもの事を考えて製作時に重ね方向を右用左側用にしてあるため向かい風による抵抗も減らしました。
上下振動
アメリカンバイクなのでダートコースを走らないのですが、未舗装道路や道の悪い場所もツーリングしていると突然出て来ますので念の為、近所の未舗装田んぼ道を30分ほど走りました。
バイプに対しての締付け力のみで上下対策はしてありませんが、革を重ねて締め付ける方法のためなのか上下のズレは全くありませんでした。外の湿気と太陽光で革が時間と共に締まって行くので時間が経てば経つほど安心ではと思います。
まぁバイクがアメリカンなので飛ばす事も余りありませんし、ダートを走るわけではないので試走はこのくらいで完了ですね。
製作
試走も無事に終わりましたので暇を見付けては せっせと1枚...
また1枚と作っております。
取り敢えず片側だけでも...と右側のみ完成したので装着です。
その後
片側のみの装着で友人と待ち合わせ場所に行くと早速目に止まったのか...
勝手に取り外しハーレーに取付け(・o・;)
まさか...
まさか...
『材料代払うからクレ もう片方出来たら払う!!』
(^o^;)やっぱり...
という訳であと1.5台分...
自分にとっては幻の新アイテムになってしまいました...。
エンジンガードプロテクター 〜試作編〜
前回、DEGNERのエンジンガードガード君なる物を見て作ってみようと思い数日頭の中で試行錯誤していました。
先ずは形状
パイプ状なので車のハンドルカバーや私が以前製作した革製のレバーグリップのように1枚物の革で覆い革紐を編み込んで縛る方法。
他には革帯をグルグルと巻きつけるバンテージ方法。ロードサイクルのハンドルやアメリカンバイクのマフラーに取り付けるサーモバンテージのような物。
簡単で良いとは思いますが『芸が無い』と言えば聞こえは悪いですが、誰でも考え付くような物はちょっと...。
やっぱり複数に別パーツ化した方がとは思う。
パーツ化
パーツ化すると良い事は結構ある。
1、パーツ化により点数は増えが、物が小さくなり作りやすくなる。
2、大判の革よりコストを削減出来る。
3、1•2により、デザインを凝る事が出来る。
4、実際にバイクが転倒した際、傷の入ったらパーツのみ部分的に作り直せる。
と、まぁそれくらいか...
反対に悪い事といえば
1、パーツの切り出し、処理等に時間が掛かる。
2、デザインを凝りすぎて時間が掛かる。
3、コレを作ろうと思い立ったDEGNER製品に似てしまう恐れ。
1、2に関しては自分の愛車のために楽しめれば良いとは思う。
3、に関しては最初のイメージなので似てしまうのは仕方ないが、極力デザインから気を付けて...。(自分の問題なんだけど)
という事で複数パーツを組み合わせる別パーツ化でデザインしようと思います。
デザイン
取り敢えず適当に形を切り出してみます。
イメージはエビの殻かな...。
上のパーツ下に少し潜り込ませるように下のパーツを連結。パーツを5〜6枚組み合わせると長さ30cm程になるようにします。
そしてエンジンガードに留めるための帯を取り付けて切り出すとこんな感じに。
さて、連結をどうするか?
何かで縛る、もしくはカシメ等で固定する...
私は革紐で縛るのは、あまり好きではありませんし
金属のカシメを使い固定すると後にパーツを部分交換するのが大変&エンジンガードにカシメが接触してバイクの振動で傷マルケになるのも...
思案中、前回のブログのコメントにちょっとヒントが...
コイツにもう一枚貼り込むか...
元のパーツに縫い穴を開け
もう一枚をカットして
合体!!
エンジンガードガードくんガードくん
先を縫わないでクチバシ状にすれば
差し込みと帯をエンジンガードに固定する内側への力で保持します。
取り敢えず試作品をステッチを変えて作ってみました。
ちょっと上下は逆転させましたが...。
取付け
パーツの連結問題を解消したら、実際にエンジンガードへの取り付けです。
容易に取り付け出来て保持できる物...
穴を開けて縫い込む?
タイラップを左右に通す?
ホームセンターを考えながら物色していると『極力マジックテープ』を発見!!
コレなら容易に取り外しできるし保持力もありそう...
取り敢えず試作完成です。
さて、土日です
試作を取り付けて保持力のテストしてみましょうかね。
振動と風圧に耐えられるかどうかは必要ですので...。
エンジンガードガードくんガードくん...
ドラッグスター姐さんなので
エンジンガードガードさんガードさん取付けて行ってきま〜す!!
風圧と振動でヒラヒラと舞って行かないことを祈りながら(^o^;)
次回へ続く...
新たな創作意欲
愛車のカスタムのためにネットを物色しているとDEGNER製のこんな商品を見付けてしまった...。
出典 DEGNER
『バイクが転倒した時にエンジンを守るエンジンガードをカバーするなんて...』
と思いますが、車でバンパーをぶつけたり、擦ったりして板金塗装する•取り替えるのと同じ事だと思います。
もしものためのエンジンガードですが、転倒させなければ愛車を構成するアクセサリー。私も転倒時というよりアクセサリーとして取付けています。
一度だけ愛車が倒れた事がありますが、やっぱりエンジンガードと言えども傷が付けば悲しいものです...。
たまたま見付けたのかこの商品ですが...
素材は『革』とくればムズムズします...( *´艸)
コピーはしません。
完全新規のオリジナル品でデザインから試行錯誤して作ってみますかね (。•̀ᴗ-)✧b
革でレバーグリップを作ってみましょう
前回の予告通り革でレバーグリップを製作しました。
市販のスポンジのレバーグリップはスポンジ製でレビューを見ても切れやすいと言う事なので簡単に革の専用工具無しで記事を読んでくれる人(居るのかな?)にも作れるように製作致します。
プロローグ
この冬のために取付けて一度走っただけで切れてしまったレバーグリップ。
仕方なく交換してシートを被せただけなのに、シートを外してツーリングにと意気込んだ時に気付きました。
『切れてる...』
一度も走ってないのに...(^_^;)
予備がまだ一本ありますが、また切れるのでは...。
スポンジだからな...。
...
...!Σ( ̄□ ̄;)そうやん
革で作ればエエやん
オレ、革細工出来るの忘れてた...(^~^;)ゞ
必要な道具
皆さんにも愛車のために作って頂けるようにしたいと思いますので、先にも話したように革細工用の専用工具は使いません。
•カッターナイフ
•ダブルクリップ
•マスキングテープ
•ヤスリ(爪磨き)
•穴あけポンチなど
•両面テープ
そしてカッターマットがあると便利ですかね。
他にも少々ありますが、少量しか使いませんので家にあれば、わざわざ買わない方が良いかと思いますが、無い方は100均でOKです。
そして素材の革と紐です。
革にはタンニンなめしとクロムなめしという2種類がありますが、タンニンなめしが必要です。
大きさはレバーより少し大きめなので、私のドラッグスターなら12cm☓10cm程あれば充分です。ほぼハガキ大のサイズで一本のレバーが作れます。コレは皆さんのバイクに合わせて下さい。
革屋さんなどでハガキ大くらいのハギレが500円しないくらいで売っていますし、通販でも1000円しません。
厚みは作業性を考えると1〜1.5ミリくらいが良いと思います。
紐は靴紐や革紐や切れにくいポリエステル製の糸などで良いと思います。
製作
準備〜型取り
試作品のため私は革細工で出たハギレを利用しています。1.5ミリ厚で若干厚いかなと思いますし、色もちょっと変ですが...。
グリップは左右あるので横幅はここで揃えておくと良いです。
準備した革を洗面台やバケツなどに水を張り漬け込んでしまいます。革の裏面を見ると水をキチンと含んでいるかが分かりやすいので裏面を上にすると良いです。
水を含んでヨレヨレになった革をレバーに巻きつけます。水を含んだ革は伸びますのでレバーの取付けたい場所に密着させてクリップで留めます。
クリップで取付ける際は合わせ目とレバーの距離に注意して下さい。革の合わせ目とレバーを密着させる事が重要です。
そしてそのまま次の日まで放置です。
成形
ほぼ一日程度で革に含ませた水分が無くなります。写真は次の日の夜なので背景が真っ暗ですが...。
クリップを外しても革がレバーの形をしています。
コレは革の立体成形の初歩的な技法です。革製品で中身が入っていないのに形を成していることってありますよね。ZIPPOライターのケースなどで見ることが出来ると思います。
型さえあればこんな物も作れます。
取外して来たレバーで型取りした革です。
後の作業がやりやすいように、大まかに余白をカットします。
マスキングテープを何枚か重ねて切りたい場所にガイドとして貼り付けで慎重にカッターでカットします。
出来上がった物が下の写真です。
断面の処理
革の断面を処理します。
革を切った断面はそのままにしておくと、ささくれになり広がりボロボロになってしまいますので処理します。
断面に水を少々含ませヤスリで磨きます。粗いヤスリ細かいヤスリの二段階に分けると良いです。100均などで見かけるスティック状の爪磨きは裏表で粗い細かいとなっていますので便利です。
断面を水平に研いていると断面の角が立ってきますので、角も少し丸く研くと良いです。
下の写真は上側は切りっぱなし、下側は研いた革の断面になります。
もしも可能なら断面にロウソクの胴体を擦り着けて軽く炙りロウを溶かすと断面に光沢が出ます。
紐穴を開ける
穴は余り端に近いと後で縛るときに紐で引っ張られて切れてしまうので注意が必要です。
マスキングを4㎜幅にカットして穴を開ける間隔に印を付けた後、革端に貼り付けてガイドにして印を付けます。
ポンチの穴はどんな紐で縛るかで大きさと間隔を調整します。
糸を通すなら千枚通しなどで穴を開ける方が良いでしょう。
見本としてオーバーに穴を開けましたが、こんな感じになります。
取付け
取付ける場所から動かないように薄い両面テープを革の裏側に貼り付けて仮止めし紐を通して行きます。
試作品なので適当にその辺にあった紐でですが...。
取り付け後
立体成形で水に浸したために少し革が硬くなります。もし気になるようでしたら『ニベア』などの保湿クリームをほんの少し塗り込むことでツヤと柔らかさが増します。革用のクリームなどはレバーグリップのために買うのは高いので、嫁さんや彼女の保湿クリームをほんの少し分けてもらうと良いでしょう。
上からグローブで握ってしまいますので無くても良いかと思います。
試運転
私も思い付きながら作ってみましたが、少し試運転がてら、感触と金属であるレバーからの冷気を確かめるため春〜秋用のグローブで走って参りました。
感触は良好でした。これについては革の厚みも関係するとは思います。
冷気についても金属レバー直接よりも伝わり難くなっています。市販のスポンジグリップと変わりありません。
一番違う所は、やっぱり『自己満足感』ですかね。
愛車のために自分で作った物です。
意味も無くブレーキやクラッチを握り自己満足に浸れる所もライダーならではという感覚なのでしょう。
最後に...
あくまで試作品なので色がちょっと...
説明のために穴も大きめに沢山開けましたし...
でも、その気になれば難しくはありませんし、革を乾かす時間を省けば工作的には1時間かからないかと思います。
もちろん説明では革の専用工具、溶剤的な物は使っていません。
私はこの後で愛車のためにキチンと作ってみました。
私の愛車は黒いドラッグスターなので黒い革と黒い革紐でこの後作ってみました。その際、カービング用のスタンプでアクセントも付けてみました。
冬にバイクを冬眠させている方や、天気が悪くて週末暇をしている時にでも作ってみてはいかがでしょうか?
革製品なら見た目的にも年中通して使えるのではと思います。
また機会がありましたら、簡単に作れる物をご紹介致します。
それではまた(◍•ᴗ•◍)ノシ
革製品の目利き 〜素人さん向け〜
更新が週イチのお決まりになって来ています...。
ホントはもっと更新したいのですが...。
今回は久しぶりのレザークラフトネタです。
この土日は11月最後の週末でしたが愛車はシートが掛かったままでお休みです。
近況
以前、自分用に製作したドリンクホルダー。なんだかんだで仲間内やら、その友達に頼まれたり、某フリマサイト等で20個程製作しておりますが、今週また数個頼まれたんですよね...。
まぁ年末に突入するので薄利ではありますが、お財布的には有り難いことです。
仕事も年末に向かって忙しくて帰りも遅く週末の楽しみであるバイクに乗る事が出来なくなっています。
ホルダーに関しても少しずつ改良が加わって、以前よりしっかりとした物になっています。
また違うバージョンも考えておりますし、レザーと言ったらやはりライダースウォレットやトラッカーズウォレット等のいわゆる『財布』を作りたいのですが、なかなか時間が取れません...。
革製品で見るべき所
革製品や革小物はアメリカンバイクやクラシックバイクのオーナーさんには好まれるアイテムですが、良し悪しが分からない方も居ると思います。
革製品=高級というイメージが一般の方には定着しています。特に工場で大量に作られる物を省いた職人やSHOPオリジナル製作した物やハンドメイド品などは手間暇がかかるため高価になって来ます。
それが本当にその価格に見合うものなのか?
革を扱わない人には吟味のしようがありませんが...。
軽〜く
素人さんでも分かる場所があります。
今回はそんな素人さん向けにお話しします。
見るべき所とはステッチとコバです。
ステッチとは『縫い目と糸運び』、コバとは『革の断面』です。
ステッチ
ステッチには手縫いとミシンがあります。
作品の良し悪しには余り関係ありませんが、大手メーカーにはミシンが使われている事が多く、ハンドメイド品やSHOPオリジナル品には手縫いが多くあります。
ミシン縫いは衣服等と同じく機械的に縫いますので糸運びが真横に一直線になっております。
手縫いは針穴を開けた後に糸を通して行きます。針穴が菱形になっていますので糸が斜めに入ります。
私が個人のバイクSHOPでオリジナル品やハンドメイド作家の革製品を購入する時には糸が一直線に等間隔で並んでいるか?を先ずは見ます。
写真は私がハギレに故意に縫った物ですが、上は等間隔に一直線に手縫いがされていますが、下は上と同じ一直線の針穴なのですが糸がガタガタですよね。
フリマサイトでは良くありますし、SHOPでもたまに見かけます。スマホなら画像をアップし、SHOPオリジナル品ならガラスケース内の製品の縫い糸を良く見て下さい。私は黒い革に黒い糸で縫いますが、コレを目立たせないために故意に黒糸で縫っている作家もいるので注意が必要です。
コバ
コバとは革の断面です。
革はどんな上質な物でも切った断面はガサガサと繊維が出ています。
しかし、革製品としてキチンと製作された物であればキチンと処理されています。
ヤスリがけし、角を落とし、薬品を着けてひたすら磨きます。そしてまた細かいヤスリをかけて薬品を着けて磨きます。そして、ロウを着けて革に溶かし込みます。
ここがどれだけ磨き込まれているかと言うのが作家の根気と腕なのです。
分かりやすく写真の右側のみ『ヤスリ→磨き→ヤスリ→磨き→ロウ』の工程をしてみました。最低でもこの位はしないと製品としてどうなのか?と思います。この工程を重視する人は写り込むほどピカピカになるまでやります。写真程度でも1つの作品を作るための時間的には革の切り出し→縫製の2倍の時間がかかります。
これを全くやってない製品は時間と共に断面が毛羽立ちが大きくなり広がり、一直線だった断面がボロボロになっていきます。
革の全く分からない方でも上の2点なら分かるハズです。少し高価な革製品です。全く無知で買うよりも良いかと思います。
革について思う事
よく革が柔らかいと良い革、硬いと悪い革と勘違いされている方がいるようですが、柔らかくても悪い革、硬くても良い革もあります。動物の革なので柔らかい部位もあれば硬い部位もあります。シワだってありますし、血管の跡や傷がある物もあります。
製作する時には大きな物や酷い場所は除かれていますが、多少の物は『自分だけのオリジナルの模様』として購入すると良いと思います。
最後に
ほんのちょっとだけ革について語りました。
私も まだまだ注文分が残っていますので革と格闘の日々です。
でも...
あぁ〜走りたい...(>o<")
バイクに乗れないなら...
いまだバイクに乗れていません...。
コロナウィルスのせいです...。
私を省く家族が医療•福祉関係で働いているので家に持ち帰るワケにはいかないので...。
しかし、バイクが好きなのでバイクに関わる事は休みも平日の夜もしています。
ここ数回に分けてバイク用のドリンクホルダー製作の事を書いていましたが次に製作したのは...
過去の経験
バイクを停めてどこかへ行き戻ってみるとグローブが無いという経験をした人は居ませんか?
私は過去に2度程あります。
一度目はコンビニでグローブを外し店内に...。
バイクに戻るとシート上に置いておいたグローブが無い...。
駐車場の片隅に目をやると風で飛ばされたのでしょうね。グローブ発見!
それ以来、グローブの手首にあるマジックテープで輪を作りハンドルに通すようになりました。
二度目はハンドルに固定したグローブまでも無くなった事があります...。コレは出て来なかったのですが、それ以来グローブは安物を使っています。
グローブホルダー
今回作ろうと思ったのはコレです。
駐車してあるバイクを見ると過去の私のようにシート上に放おってあったり、ヘルメットの中にグシャグシャっと突っ込んであったりしてますよね...。
ネットで検索するとグローブホルダーと言うものがありベルトに固定して腰にぶら下げるようです。
まぁ私的には邪魔そうではありますが、バイクにぶら下げておけたらな〜と。
製作
今回は簡単に図面も書かずに現物合わせて作ります。
グローブホルダーの基本はベルトループなのでループの太さをベルトにも車体にも対応していれば、既成品のベルトホルダーと同じ用途でも、車体に固定出来るようにも出来るかなと...。
ということでベルトループにグローブ固定用の帯を切り出し縫い付けました。
プレゼン(テレビショッピング風)
今回のグローブホルダーはドリンクホルダーと同じくタンニン鞣しのヌメ革です。
ベルトループを接合強度の強いジャンパーボタンで取り付けられるようにしましたので保持力は抜群です。
厚手の冬用のグローブもしっかり固定出来ます。
帯の太さを手首マジックテープ部に通るようにしましたので、固定だけでなくぶら下げる事も出来ます。
そして、ベルトループの長さを計算して作ってありますので、ズボンのベルトだけでは無く
ハンドルにも
車体フレームやサイドバッグサポートにも取り付け可能です。
機能性だけでは無く大きめなコンチョを取り付けて見た目にもこだわった一品です。
ハンドメイド職人ならではの革の材質や磨かれた革のコバ、糸もこだわりの物を使用し長く使えるように手を施した一品です。既成品のプレスでの型抜きのみで組み上げられた物と違い各パーツの磨かれたコバの美しさは芸術です。
革ならではの経年による劣化が楽しみですね。
革職人(モドキ)simのバイク用グローブホルダー
今すぐお電話を☓☓☓-☓○☓○!
(≧▽≦)ハッハッハ
追記
使ってみてちょっと手を加えてみました。
挑戦と言い訳
ちょっと忙しく、なかなか更新出来て居ません...
盆休み中もコロナウイルスのためバイクにもあまり乗れていませんでしたが...
とはいえ、洗車も出来ていなくて...
今回は10日も更新出来ていなかった『言い訳』をしようと思います。
ドリンクホルダーの評判
コレがなかなかの評判でして
バイク仲間からも欲しいと相談があり盆休みは数個製作していました。
統一感
愛車に似合うらしい...
私のバイク仲間はアメリカンやらクラシック系のバイク乗りが多くて『革製』と言うのが理由の1つのようです。サドルバッグやツールバッグを合うように私自身も作りましたので同じ事が理由のようです。
形がシンプル
最新の流線型のSSやカラフルなネイキッドには私自身も似合わないと思います。
言ってしまえば『革で作った筒』ですので...
バイク用品店に行けばカラフルに着色されたアルミ製の物やプラスチック製の物が多いのですが、どうやらアメリカンやクラシック乗りの方は特に見た目を気にする人が多いらしく『そこだけ現代』という感じで、見た目が浮いてしまうかららしいです。
機能
売っている物の不便さを自分自身で改善し、製作したのですが、そこがイイらしい...。
1.フォーク、ハンドル、車体と色々な所に装着出来て、角度も自由に取り付けられる。
2.既成品のように取り付ける事も可能だが、簡単に取り外しが出来る。
3.取り外したドリンクホルダーをベルトループで持ち歩けてツーリング先で便利に使える。
と、まぁ以前の製作ブログでも書いた事なのですが、それが受けています。自分自身にも言えますがレトロなドリンクホルダーなのにギミックが欲しいって矛盾してますが...。
製作
数個製作するに当たって、それぞれ少々注文がありました。
ハーレー乗りさん
どうやら車体横のフェンダーレールのボルトに共締めしたいようです。と言うわけでボルト径の大きさを聞くと10ミリという事...。
穴デカっ!
結構なデカさの穴を開ける場所がいるので本体の形状を少し変更してみました。
完成するとコレがなかなかカッコ良い。
前回の私自身用のプロトタイプでの問題点であった携帯ドリンクホルダーでの保持力の課題も、この穴にカラビナを通す事で向上しました。
今後の製作は全てコレに変更です。
W650乗りさん
この注文はちょっと...
車体がグリーンなので同じような『深緑』がイイと...。
革用の染料はありますが非常に面倒臭い。
染料を何度も塗っては乾かしの繰り返しで着色するのですが、よりに寄って深緑...。
そうとう塗り重ねました。
革の硬さも染料によって変わるので『着る』『削ぐ』の感覚が違うので慎重に慎重に時間が掛かるのなんのって...。
エストレヤ乗りさん
車体は黒に赤の差し色なのでツートンカラーに...。
オイオイ、皆好き勝手言うな〜...。
という訳でステッチと帯の飾りを赤に。
コレは今現在製作途中です。
挑戦してみた
師匠の採点と提案
私には師匠がいます。
レザーショップのオーナーですが、材料調達で訪れた時に見せてみました。
工房を借りての製作ではなく、自宅でほぼ基本の入門セットみたいな道具であり、全て手作業と言う事を考慮して10点満点中の7点...
微妙な点数です...。
しかし、ある提案をして頂きました。
その提案とは...
『フリマアプリに出展する事!!』
ちょっと試しに検索してみると...
大手有名メーカーの商品やらセミプロと思われる作品が少数載っています...。
挑戦
師匠からのアドバイスは儲けを減らして良い革を使う事、機能を紹介する事、デザインを前面に押し出す事の3つのみ。
意を決してフリマアプリに登録し、バイク仲間のハーレーさんにお渡しする用の商品を出品してみました。
数時間後...
メールの着信を見て驚きです!
見事に売れました!!
多機能とデザインが気に入ってくれたとの事でした。
実に嬉しいですね〜♪
さてさて...
今回は更新が滞っていた『言い訳』でしたが、売ってしまったハーレーさんの分を急ぎ製作しなければなりません...。エストレヤさんの分も...。
今後、フリマアプリに出品するかはわかりませんが、自分のお手製の物が売れた喜びはクセになりそうです。
バイク用ドリンクホルダー製作⑤
何年かぶりにレザークラフトをして、愛車ドラッグスタークラシックのドリンクホルダーを製作してみました。
前回までは製作過程を書いて来ましたが、今回は作品発表&実際にバイクに装着してのレビューをさせて頂きます。
外観
デザイン
見ての通りコンチョと金具類を省けは真っ黒です。
革も黒、ステッチの糸も黒、ベルトの飾りであるステッチ用の革紐も黒です。
愛車ドラッグスタークラシックが黒とアクセントに銀メッキなのでコンチョや金具類は銀のメッキです。
大きさ
普通のペットボトルはもちろん、最近のクラフトタイプのペットボトルも収納可能。
機能
取り付け
取り付け用に背面に穴が6ヶ所開いています。
結束バンドを使いフォークなどに取り付ける事や、ハンドルなどの横にしっかりと取り付ける事が出来ます。
脱着機能
円状のアタッチメントをバイクに結束バンドで固定し、アタッチメントとドリンクホルダー背面のジャンパーボタンを連結させる事により、簡単に脱着する事ができるようにしました。
ベルトループ
バイクへの取り付けに脱着機能を選択した場合、もしくはバイクには取り付けずに携帯ペットボトルホルダーとして使用する場合、ベルトループで携帯する事が出来ます。
ツーリング先で歩きたい場合、コレからの季節重宝する事間違い無しです。
走行レビュー&歩行レビュー
本体を直接結束バンドで固定した場合は問題無いかと思うので、このドリンクホルダーの最大の売りである脱着機能アタッチメントでの取り付けで走行してみました。
取り付け方
取り付けはリヤフェンダーのステーにしました。
アタッチメントは取り付けたい角度に合わせて装着出来るように8ヶ所穴を開けてあったのでタイラップで固定。走行中ジャンパーホックが外れても良いように、ベルトループ用のタイラップも取り付けました。
脱落保険のベルトループをタイラップに取り付けて
アタッチメントのジャンパーホックを取り付けます。
今回はテストなのでタイラップ丸見えでダサいですが、上手く行けばではタイラップ丸見えでは無く、革でカバー製作しようと思います。
走行条件
脱着可能アタッチメントは取り付け後に風による抵抗や、振動で容易に外れないか?が最大の問題であるので、80km/h〜100km/hでの走行と上下の振動がかかる某ショッピングセンター駐車場の減速帯(モトクロスするようなバイクでは無いので普段走行での上下)での実験です。
ペットボトルには水を満水にして一番重量がかかるようにしました。
実験結果は合格です。
アタッチメントのジャンパーボタンも外れて無く、保険のベルトループ側のジャンパーボタンも外れていませんでした。
携帯ホルダー
ベルトループで携帯して歩き回ってみました。
ベルトは4cmなので一般的なベルトです。
普通に歩く分には外れもせずに使えましたが、走ったり激しく腰を動かすと外れます。ペットボトルの内容量によって変わってきますが、もう少し保持力が欲しいですね。
改良点
プロトタイプなので改善がしやすいように全てジャンパーボタンでパーツを結合し展開出来るようにしたため、装飾ベルトと本体パーツの間にボタン分の膨らみが出来てる所が少し気になります。
おおよその形や保持力も解ったので次に作ることがあれば、展開機能を廃止して筒型固定にすれば改善出来ますがね。プロトタイプならではの改良点ですね。
ベルトループの保持力に関してもジャンパーボタンの保持力をもう少し調べてみるか、ループでは無く穴を開けてカラビナ等で取り付けた方が良いかも知れません。
最後に
以上、バイク用ドリンクホルダー製作完結です。
①〜④までの記事を貼り付けておきますので興味があればご覧下さい。
バイク仲間に見せた所、材料費+昼飯で作ってくれと頼まれたので改善バージョンを作るつもりです。
今年の夏は厳しい暑さになるとの予想ですから、大活躍してくれるのではと思います。
バイク用ドリンクホルダー製作④
前回のステッチからの続きになります。
デザイン上の必要なステッチを必要とする場所のステッチを全て終えました。自分の愛車に装着する物なので焦らず丁寧に、仕事後の空いた時間にやっていたので少々時間が掛かりましたが。
次は各パーツを組み立てるためのボタン取り付けです。コレが終わるとおおよその形が出来上がって行きますので楽しみです。
ジャンパーホックボタン取り付け
既に厚紙でシュミレーションしてあるので予め穴が開けてあります。ここにボタンを取り付けるのみです。
ボタンでは無く、カシメで留めれば良い場所もありますが、初めてのドリンクホルダーですので後に改良が必要な時に取り外しが容易に出来るように、全ての連結を保持力の強いジャンパーホックボタンにしておきます。
仮組み
組み上げて、おおよその形はこんな感じ...。
まぁ良くあるドリンクホルダーですよね。
ここから、ちょっとデザインに手を加えようかと思います。
ベルト細工
少しベルトが殺風景なのでステッチを入れてみました。
ベルトにハトメ抜きで穴をあけます。
これはコレでイイかも...。
でもこの穴はベルトにダブルクロスステッチで飾りを入れるための準備です。
ダブルクロスステッチとは細い革を編み上げてリストバンドを作ったり、作品の切り口を革紐で装飾して縁取る時に使う装飾方法です。これをドリンクホルダー正面にメインの飾りとして着けようと思います。
良く見るドリンクホルダーはココがベルトになっててバックルが着いているのでオリジナルの差別化をしようかと...。
編み上げてベルトを装着するとこんな感じです。金属のバックルよりもコンチョが主張してて良いかと自分では思います。(安物コンチョですが...)
底部
底は牛革レースで作成です。完全に塞いでしまうと水滴で革が傷んでしまうから...。
簡単に交換出来るタイプが良いかと思います。
他の人が目にする機会は無いかと思いますがドラッグスターなので隠し味で星型にしてみました。
完成
本体の側面にカービングでも入れたい所ですが、まだまだスキルが伴わないので今回は無しです。
数年ぶりに本格的にレザークラフトしたので粗も多いですが...。
毎日、少しずつでも革を弄ってスキルを上げて来年以降に二代目ドリンクホルダーを作ろうかと思いますがね。
最後に
次回は実際に取り付けたり走ってみたり、機能の紹介でも詳しくやろうと思います。
バイク用ドリンクホルダー製作③
決定したハズの完成案でしたが、革が到着するまでの間に色々とデザインが浮かんで来る...。
というワケで少々デザインを変更。
どんなデザインかは出来てのお楽しみです。
革到着
購入したのは6ds程のタンニン鞣しのヌメ革です。
dsは革の単位10☓10cmが1dsなので、紙でおよそA4サイズです。
レザークラフトはボタンやカシメ・ハトメなどの金具類は安いのですが、やっぱり革は高いです...。
愛車、ドラッグスターに合うように黒があったので黒を購入です。
本体製作
先ずは型紙を当て型紙通りにケガいて別たちでカットし、必要な穴をハトメ抜きで穴あけ。
コバ処理・ヘリ落とし
カットしたコバ(断面)を美しく整える準備作業です。コバを粗めのヤスリ(120〜300番くらい)でヤスリがけし断面を整え、断面の角を丸く落とす作業です。
コバ磨き
整えたコバに仕上げ材を塗り込み磨きをかけます。
レザークラフトのココが一番面倒でありますが、完成度の違いが出る大切な作業です。
写真は上の帯状のパーツはコバ処理とヘリ落としをして磨きをかけた物、下のパーツはコバ処理とヘリ落としをしただけの状態です。
今回はこの後乾燥させて固まるまで待ち、もう一度先程より細かいペーパー(300番くらい)でのコバ処理と仕上げ材を塗り込み磨きをかけました。
床面(裏面)も同じ作業がありますが、ココは製作者の好き嫌いが出る所です。革裏がピカピカに光るまで磨く人、革裏の繊維感が好きで磨かない人それぞれですが、私は後者なので軽く毛羽立ちを抑えるために磨く程度です。
菱目打ち
布での裁縫と違い革は針を通した糸をそのまま刺して縫う事は出来ません。予め縫い穴を開けておき、糸を通した針をその穴に通して行きます。菱目打ちと呼ばれるフォークのような物を縫う所に打ち込んで穴を開けます。このフォークのような道具を『菱目打ち』と言います。今回のドリンクホルダーは縫い合わせる所はありませんが、手縫いでステッチは入れる予定なので縫い穴を開けました。
手縫いステッチ
革製品では縫い糸での模様代わりやアクセントを付けるためステッチを入れる事が多いです。選ぶ糸の太さや色によって作品の印象がガラッと変わります。製作者の作品に対する意図やイメージを表す事が出来る作業です。
今回私は太い糸を使用するつもりです。太い糸はワイルド感が出てアメリカンバイクには似合いそうだとのイメージです。
色は黒です。黒い革には白糸や赤糸などのステッチが良く使われますが、私のバイクは黒とメッキパーツの銀に合わせ黒とボタン類の銀に合わせるつもりです。ドリンクホルダー自身のアクセントは付けるつもりですが黒の濃淡で付けるつもりです。
私はレザークラフトで手縫いしている時が一番楽しいですね。今日から2日くらい4つのパーツを時間のある時にボチボチとやっていきます。
バイク用ドリンクホルダー製作②
雨が続いていますね...。
バイク乗りの私にとっては待ち遠しい梅雨明けですが...。
ドリンクホルダー製作の続きです。
試行錯誤
仕事から帰ると風呂→食事そしてデスクに座りドリンクホルダーの型紙と空のクラフトペットボトルを見つめる日々です。
仕事中にも案を考え帰宅すると型紙を作り組み立てた型紙に取り付ける毎日です。何かレザークラフトでは無く工作ですね...。
本体底案
本革で作るのでペットボトル外面の水滴が中で溜まると革が伸び変形するのがイヤですから底は帯状にしようと思います。
帯の長さを考えている時にふと気付いたのは普通のペットボトルを原型に挿した事が無いと言う事でした。
空のペットボトルを入れて見たところ外見的には悪く無いのですが、飲み物が入っている時の重心は?水を入れての重心の確認です。
ホルダーで覆う部分より重心が高いと弊害が出るのは昔自転車に取り付けていた時の記憶と経験です。バイクに取り付ける前提なので振動や曲がりの横Gでホルダー不安定になるのを防ぐためと、道路の段差等でペットボトルがホルダー内で飛び上がり抜けてしまうからです。
容器の太さはクラフトタイプ、長さや重心は普通サイズで原型を修整しました。
バイクへの取り付け案
バイクにドリンクホルダーを取り付ける場所と言えばハンドルです。他にアメリカン等はフォーク上部のヘッドライト横辺り、大きく張り出したエンジンガード、シート横のフェンダーボルト辺りです。私の自作ドリンクホルダーなので耐久性は分かりません。スグにダメになるかもしれないですし、この先バイクを乗り換えても使えるのかもと言うわけで、どこにでも取り付けられるようにするつもりです。ただし私はハンドルだけは着けるつもりがありませんが...。
もう一つ、私はツーリングで城や城址巡りをやっています。観光地として整備された城だけでなく、自販機やトイレも無いような山を登る事もあります。山なので片手がペットボトルや水筒で塞がるのがイヤなので携帯用ペットボトルホルダーとしてベルトにでもぶら下げられるようにバイクから取り外して使えたら...。
と欲張りな自分自身の注文を考慮しデザインしました。
最終案
そして出来た案を型紙に落とし組み立てたのがコレです。クラフトタイプと普通のペットボトルで撮影しましたが、おおよその感じはイイんじゃないかな...。
完成後不備のある所を修整したり、パーツを作り直して変えれるようにカシメでは無く全てジャンパーホックボタンにする予定です。第一号作品なので修整を簡単にしたいですからね。
ビジュアル的には黒の革です。私の愛車である黒いドラッグスターに合わせるために。
ステッチも黒糸にする予定です。
材料も大方揃ったし、あとは注文した革が届けば製作開始です。
待ち遠しいですね。
バイク用ドリンクホルダー製作①
レザークラフトを数年ぶりに再開して
『切る』『糸穴を開ける』『縫う』
と基本を毎晩反復しています。
キーホルダーやらキーケース等は時折作っています。
やっぱり基本の反復ばかりじゃ嫌になっちゃいますからね...
経緯
前回の話しでドリンクホルダーを用品店で物色している最中『コレなら自分で作ったほうが安くて自分でデザイン出来る』と再開したのですが...。
『昔なら』とレザークラフトを辞めて腕の落ちてしまった事を後悔しながら基本の反復をしていますが、『自分で使うからイイか〜』と開き直って作る事にしました。
試作品
試作品素材
試作と言ってもイキナリ革で作るのは勿体ないので家に転がっていたポテトチップスの空き容器を使っての試作です。このポテトチップスの筒、ちょっと他の物より太めですが都合が良かったんです。
最近、500mlペットボトルのコーヒー太くて背が低くなっている物が増えましたよね。クラフトタイプとか言うらしいのですが。私の車の標準装備のドリンクホルダーには刺さりません...。なんで長年浸透していたペットボトルの標準形状変えたんですかね。不都合極まりないですね。都合が良いと言うのは、この空き容器クラフトタイプが収まるんです。型紙取りの試作品の素材としては秀逸です。というわけでドリンクホルダーはクラフトタイプ対応型に決定です。
デザイン原案
容器を適当な長さにカットしたり継ぎ足したりしながら案を形にしていきます。
『ココはコンチョを付けよう』
『ココはベルトを巻こう』
とか自分のためのオリジナルドリンクホルダーデザインはなかなか楽しいです。
試作第一号
あれこれ考えて出来た原案を工作用紙で型取りして組み上げました。型紙と言うヤツですね。
コンチョを取り付け、ベルトバックルの代わりにヘアピンで代用しましたが、形になるとなかなかシンプルでオシャレに出来たと思います。
考えているのはベルトとジャンパーホックボタンで筒を固定し全てのパーツが後にバラせる事を考慮してのデザインです。
バイクなので車のような室内ではないので、袋型にすると中にゴミや土埃などが入りやすく掃除が大変そうだったので、ベルトを外してボタンを取れば筒が展開するようにデザインしてみました。
後は、本革は高いのでA4サイズ位で足りるようにと言う事も考慮しました。
今後の予定
底パーツはどうしようとか、バイクへの取り付け、糸の色等は思案中です。
あくまで試作品なのでデザインももう少し変えようかと思います。
おまけ
ネットで色々見ていて
ちょっと面白そうだったので作ってみました。
( *´艸) フフフ
アメリカンバイクと革製品
アメリカンバイクと言えば黒い革ジャン着て、まるで北斗の拳のコスプレみたいなイメージが強いですが、バイクをカスタムする小物も革小物を使う事も多いです。
サドルバッグやツールバッグ、タンクバッグやタンクカバー、スロットルカバー、ドリンクホルダー、ETCケース...と色々です。
でも、革製品って高いですよね。私は昔レザークラフトをやっていた事があるので、なんとなく原価が分かるから...
3倍か〜(^o^;)
というわけで、愛車のために復帰してみようと思います。
レザークラフト
レザークラフトの魅力
革を買って自分で作る。よく女性が自分でデザインして縫製たり、毛糸で編んだ物を着ているのと似たようなものでしょうか。自分でデザインして製作した革財布やキーホルダー、キーケース等の小物を持つ人も少なくありません。革=高価というステイタス的な面と、製作中の楽しさや創造性、スキルアップした時の満足感。魅力ある人気のある趣味の一つです。
道具
私は以前レザークラフトをやっていましたので一通りの道具はあります。道具はほぼ投資せずに済みますが、初期投資は色々と購入した記憶があります。針や糸も専用の物ですし、革を着る、削る、針穴を開ける等の専用工具もあり、磨いたりコーティングする物も要ります。写真はほんの一部です。実際に私の持っている道具の数は50点以上あり、初期投資は2万円弱といったところでしょうか...。それでも入門用の道具です。良い物は道具1点で5000円近くなりますが切れ味が段違い。趣味としてどの辺りを買うかというのは使う人の選択になりますが...。
道具に関して言えばメンテナンスも必要になります。
切る、打って穴を開ける、罫書くといった革に対して切ったり削ったりといった道具が多く切れ味が必要な道具達なので研磨という作業やスキルが必須になります。先程言った道具の値段はコレにも影響してきます。やはり高い物は切れ味の持ちが長いですし、安い物はそれなりにと言う事でしょうか。しかし、砥ぎのスキルがあれば砥ぐ回数は増えますが切れ味が高級品並になりますし、反対に砥ぐのが下手であれば高級品の切れ味を悪くする事さえあります。オススメと言えばやはり値段と切れ味と持ちがバランス良の良い日本のメジャーなメーカー品の普通〜入門用の道具ですかね。
技術
技術に関しては縫い方や切り方や削り方などのスキル的なものがあり覚える事は多いです。そして素材となる革は工業製品ではないため、全く同じ物は無く1枚1枚違います。経験と技術が作品の良し悪しに左右されます。しばらく離れていた私にはそこが最大の関門といった所でしょう。真っ直ぐ垂直に切る、真っ直ぐ縫い穴を開ける。糸の張り具合を均一になどの技術と革の硬さなどにに対する力の入れ具合など体に覚え込ませる事が多いです。
リハビリ
切る
革の切断は革包丁や別たちと呼ばれる物で切断します。定規を当てずに真っ直ぐと切断面は垂直になるようにです。そして曲線も歯を当てる前後の角度を変え切断面が垂直になるように切ります。しばらく離れていたためか、この切断面を垂直にというのに四苦八苦しながら、ちょっとした角度の違いを何度もカットしながら体に覚え込ませます。
菱目打ち
革は繊維の縫製と違い直接縫っていくのではなく、針穴を開けて糸を通して縛るという感じになります。そのため、まずは『菱目打ち』という道具で縫い穴を開けます。コレを素早く真っ直ぐ打たなければなりません。この出来でステッチの美しさが変わってきますし、製作したものの完成度が変わってきます。
革のハギレにラインを引き しばらく打ちまくり体に角度と打つ強さを覚え込ませます。
縫い
革は糸の両端に針を通し二本の針で縫っていきます。縫い方に関しては忘れていません。針穴に通した糸を絞り縫い始めから縫い終わりまで均一に力を加えて美しい糸のラインになるように練習です。
ここまでの3つは基本中の基本。切って縫えればオシャレにデザインしなくても何かの形にする事が出来ます。反対にどんなオシャレなデザインの物でも、この3つがキチンと出来ないと台無しになってしまいます。ハンドメイドの革製品を見ると私が真っ先に見る所です。だからこそのリハビリです。
リハビリ製作
切って穴を開けて縫うだけだと飽きてしまうので...
ネットにあった型紙とレザークラフトショップで手に入れた一袋100円のハギレで簡単に作ってみました。
キーケース
f(^_^;)切り口がまだまだですね〜
縫い穴も歪んでる...
精進あるのみです...
最後に
なぜ急にレザークラフトを?と私の家族もバイク仲間も驚いております。
実際にリハビリを始めたのは1ヶ月ほど前からですが、コロナウィルスによる外出自粛〜梅雨に入り『バイクに乗れないから暇』と言うのが最大の理由だったんですよね。それに加えてバイク用品店に夏に備えてドリンクホルダーを買いに行ったのですが『気に入った物が無かった』事ですかね...。デザイン的にもシックリ来なかったし、車用のとは違いバイク用となると値段がバカ高い事ですかね。とある革製のドリンクホルダーを手に取って見ると、過去にレザークラフトをやっていた経験者からすると作り方がわかる程簡単な作りであり、素材も使っている部品も原価1000円から1500円か...。でも、5000円!?と...。
それならと始めた訳です。
取り敢えず今の目的はオリジナルの『ドリンクホルダー』を作る事。
でもね、経験者なので分かるんですよ...。
コレ始めると沼にハマリ込むって...。
リハビリ中の今でさえ、中華の安くて使い辛い『ツールバッグ』も作り変えたいとか、ツーリングで重宝する『レッグバッグ』作りたいとか...。
前回挫折したレザーカービングも覚えたいとか...。
梅雨も明けそうだし休みはツーリング...。
あぁ〜時間が足りない...。